口腔外科
当院には市立豊中病院 歯科口腔外科に１０年勤務していた歯科医師（院長）と、大阪公立大学（旧大阪市立大学）医学部附属病院 歯科口腔外科在籍の歯科医師がおります。 代表的なものは下のような疾患ですが、他にも口の中の様々な症状に対応しておりますので気軽にお問い合わせください。
親知らず
正式には第三大臼歯と言いますが、サルから原人、ヒトへと進化するに伴って退化傾向にある歯です。生まれつき親知らずが存在していない方もおられますが、歯茎に半分埋まっている親知らず、たまに痛んだり違和感が出たりする親知らずは多くの場合、抜歯の必要があります。症状（痛みが強い場合は麻酔が効かない場合ため一旦炎症を抑えてからの抜歯を強くお勧めします）や生え方などにはよりますが、当日の抜歯も可能です。
口の怪我、顎の脱臼、顎関節症
口の周りに怪我をしてしまった、歯が折れてしまった、顎が外れてしまったなどの症状にも対応できます。いずれの処置も迅速に行わないとうまく治らなかったり、後遺症が出たりしてしまいます。ためらわずにご連絡ください。とくに、歯が折れたり抜けてしまったりした場合は洗ったりせず、すぐに牛乳（もしあれば歯の保存液）に漬けて持ってきてください。再植術ができるかもしれません。ただし、交通事故で頭を打っている場合、頭痛やめまい、吐き気、まっすぐ立てないなどの症状がある場合は、まず脳の損傷などを疑わないといけませんのでせっかく来院いただいても当院では処置をせず脳外科や救急科のある病院へ紹介することがあります。
口内炎
疲れた時や噛んでしまった後などに一つ二つ口内炎ができて、数日で治るということは多いと思います。ただ、口内炎が何週間も治らない、多数の口内炎がずっとできたり治ったりを繰り返している、よくわからないけれども口内炎とはちょっと違う何かがある、このようなことがあった場合は当院にご相談ください。ベーチェット病や全身性エリテマトーデスといった口内炎を生じる全身疾患、扁平苔癬などの口内炎とは別の粘膜疾患、ごくまれに口腔がんということもあります。いずれにせよ当院では検査や治療、適切な診療科への紹介を迅速に行います。
できもの
口の中に生じるできものは時折口腔がんが大きな話題となりますが、量的には良性腫瘍や嚢胞（袋状の病変）がほとんどです。気になることがあればまずはご相談ください。小さな良性の腫瘍・嚢胞では当日の切除・摘出も可能です。口腔がんや悪性黒色腫といった悪性腫瘍を強く疑う場合は迅速に大学病院へと紹介いたします。
口の乾燥
口が乾く原因には①加齢、②飲み薬によるもの（薬剤性口腔乾燥）、③糖尿病、④ストレス、⑤口呼吸、⑥唾石、⑦シェーグレン症候群などの自己免疫疾患によるものなど様々なものがあります。当院では原因に応じて保湿力のあるうがい薬やジェルによる対症療法、生活習慣の改善、あわない入れ歯の調整、唾石摘出術などを行いますが、とくにシェーグレン症候群を疑う場合は唾液腺造影検査や口唇生検により迅速に診断を行います。当院は唾液腺造影検査ができる全国でごくわずかな歯科医院の一つです。お気軽にご相談ください。
舌の痛み・違和感、味覚の異常
鉄や亜鉛などミネラル、B12や葉酸などビタミンの欠乏、他に飲み薬の副作用やCandidaなど真菌の感染、ストレスなどにより舌の痛み・違和感、味覚異常を生じることがあります。 当院では検査や診断を行い、例えばなんらかの栄養素の欠乏によるものであれば食生活改善についての相談、飲み薬の副作用であれば処方している主治医への情報提供、真菌の感染であれば抗真菌薬の処方を行います。ストレスが原因場合は原因の除去がなかなか難しい（ストレスを感じるなと言われても無理な話だと思います）ので、ペインクリニックとの連携なども行います。
歯周病の手術治療
重度の歯周病に苦しむ患者に対して、歯茎や骨の手術を行います。
口腔内の腫瘍の切除
がんや良性の腫瘍を取り除くために、口腔外科医は手術を実施します。口腔外傷の修復：事故やけがによる口腔の損傷を修復するために手術が行われます。
インプラント手術
欠損した歯を置き換えるために、人工歯根（インプラント）を埋め込む手術です。
歯根端切除術
病気のある歯の根の先端部分を切除する手術です。歯根嚢胞（しこんのうほう）と呼ばれる疾患の治療に用いられる手術です。
その他、唇の腫れ物の除去、唾液腺造影なども当院で可能です。
