インプラント治療
インプラント
インプラントは、骨の中に埋まるインプラント体、歯茎を貫通して歯冠の土台となるアバットメント、歯のかぶせとなる歯冠でできています。
インプラント体
当院では、世界に最初にスクリュー型インプラントを成功させたスウェーデンのノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。院長が文部省の在外研究員としてスウェーデンのカロリンスカ大学にいた関係で、スウェーデン製品に思い入れがあることもありますが、2004年に他界されたブローネマルク博士が1952年に研究を始め1965年より臨床使用されているという長い実績があるからです。あまり一般の方はご存知ないとおもいますが、インプラントも進化しており、骨と強固にくっつくようにインプラント体の表面が2回ほど大改造されてきています。現在は骨の表層部に当たるところは細かい穴(金色)、深いとことは大きな穴(灰色)に加工されています。これは骨に早く良く着く部分(灰色)と、細菌の侵入が進行しにくい部分(金色)とに役割分担させているからです。また、その表面には血液との親和性を高める超親水加工と周囲細胞との結合を最適化するように、赤血球、血小板、幹細胞等を呼び込む生物学的加工がしてあります。インプラントはただのチタンネジではないのです。
アバットメント(歯肉貫通部)
ノーベルバイオケアー社のインプラントにはもう一つの特徴があります。インプラントの歯茎を貫通する部分が独立しており、歯茎の軟組織と密接に付着するような表面性状が付与されています。これをムコインテグレーションといいます。この部分が骨を保護するバリアとして機能するのです。
歯冠部
汚れが着きにくく、清掃が容易で審美性に優れたセラミック(ジルコニア)の歯を使います。また、どうしても費用を抑えたい場合は、ドイツの研究所で開発されたシントロンという生体親和型CoCr冠を使います。これは銀色ですが銀歯よりも柔らかく噛み合わせの負担が少ないうえ、アレルギーを起こしにくいという特徴があります。セラミック冠とシントロン冠は汚れがつきにくく歯周炎やインプラント周囲炎を起こしにくいです。
インプラント(歯)のメンテナンス
ここまでの研究がされたのは、インプラントも歯槽膿漏になるからです。インプラントを入れた後、歯磨きと定期的な口腔メンテナンスをしないとインプラントも歯槽膿漏になります。そのために当院では、ヨーロッパ式の口腔ケアであるGBT(ガイデッド・バイオフィルム・テラピー)をとりいれています。
費用
自費治療になり30万円からです。被せの費用はジルコニアが10万円、シントロンが5万円です。
インプラント
インプラントは、もう一回歯が生えてきたのと同じような状態になるのが特徴です。しかし、できる場合とできない場合があります。
また、ここが大事なのですが、インプラントも歯周病になります。
インプラント周囲炎といいますが、きちんと手入れをしないと歯槽膿漏になって抜けてしまいます。当院ではGBTというヨーロッパ水準のメンテナンス法を行っており、そうすることでインプラント体の保全を行なっています。
インプラント全体で見ると残念ながら永久性のものではなく、かぶせの部分は、壊れる可能性がありますし、最悪はインプラント体自体も壊れる場合があります。
耐久性については、メンテナンスの程度やかぶせの種類にもよるので一概には言えません。
普通の歯は、歯周病や再度むし歯になって壊れる場合が多いのですが、インプラントの場合は、かぶせ物(冠)が壊れることが多いようです。壊れないようにする為には治療後のメンテナンスが大事になってきます。
インプラント
インプラント治療をする患者様の場合、CTは必須です。
当院では、歯科用CT診断に基づくインプラントを行っています。
CT撮影をせずにインプラント治療を進めることは事故を招きかねず、大変に危険です。
職人芸に頼るような治療ではなく確実性がある治療を可能にするのがCT撮影です。
当院では、CTをお持ちでない歯科医院様からご紹介いただいた患者さんもいらっしゃいま
す。それだけインプラント治療にはCTは切っても切れないものなのです。
当院ではインプラント手術の際に必ずCT撮影をします!そのわけは?
【当院の歯科用CT画像】
0.1mmの解像度をもち、3D診断ができます。
抜けた場所に充分な量の骨が有れば基本的にはインプラントが一番歯にとって良いのです。
ステントがなければ、正確なインプラント埋入は不可能です。
インプラントの埋入位置、方向を歯科用CTで決めたあと、インプラントがその位置に埋入できるように手術用のドリルガイドを作ります。そのドリルガイドを 「外科用ステント」といいます。当院ではすべての手術症例に歯科用CTを用いて診断を行い、外科用ステントを作成して、正確で安全なインプラント埋入手術を行っています。