マウスガードの目的・効果の主なものとしては、
- ①直接外力(野球のボール、他の選手の肘などが当たることなど)により起こる選手自身の舌、歯、顎骨などの外傷の予防・範囲、症状の軽減
- ②対戦相手や味方選手の歯との衝突(サッカーのヘッディングやバスケットボールのシュートなどのジャンプ後の着地時などに多く見られ、歯が凶器となってしまうケース)による頭部、顔面、目などに対する外傷の予防・軽減
- ③スポーツ中の強い噛みしめ(スポーツクレンチング)による歯の咬耗(すり減り)、歯の破折などの予防・軽減
- ④下顎への外力に対する顎関節の保護
- ⑤(未だに議論の余地は残るとされていますが)脳震盪に対する効果。特に、頭部に対する直接的な外力により起こるものではなく、顎先や胴体への衝撃(間接的な外力)によって生じる頭部の回転加速度によって起こる脳震盪に対する効果。噛みしめることによって頸部の筋の活動性も上がるためこのような効果が期待されます
- ⑥経済的な効果。
外傷を受けた歯は、当然ではあるが何らかの治療が必要になります。
この初期の費用もさることながら、生涯にわたる治療が必要になることも少なくないため、マウスガードの使用による外傷の予防・軽減が必要です。
このように、マウスガードには様々な効果があるので、コンタクトスポーツや格闘技はもとより、ノンコンタクトスポーツやトレーニング時でも、多くの選手、運動愛好家、学校スポーツを行う人は使用することをおすすめします。
日々の絶え間ない努力によって得られた貴重な運動能力を、歯科的な問題で発揮できなくなることが無いように正しいマウスガードを使いましょう。