コーヌスデンチャーとは
インプラントのように外科手術は入りません。見た目が良くてしっかり噛める入れ歯です。ブリッジができないような多数の歯がない場合にもブリッジのようにしっかり噛めます。また、プラスチックでできたノンクラスプ入れ歯は数年しか持たないですが、コーヌスデンチャーは修理ができるために10年以上長持ちします。
コーヌスデンチャーとは
コーヌスデンチャーを一言で表現すると、「取り外し式のブリッジ」です。ブリッジができないような多数歯欠損の場合は入れ歯やインプラントが選択されます。大きな床の入れ歯がいやで、インプラントも嫌いという場合に選択されるのがコーヌスデンチャーです。
残った歯に2重の被せ(ダブルクラウン)を作り、上の被せを入れ歯にくっつけて維持装置とすることで入れ歯をブリッジ並みに安定させる技術です。
ドイツでは一般的に作成される入れ歯ですが、日本では保険が効かないために普及していません。技術的に作成が困難で日本では歯科医師も歯科技工士もその教育を受けていません。一部の優秀な義歯作成技術を駆使できる医院のみが作成してきました。
巷にXXデンチャーと称する個人で開発した特殊な入れ歯がありますが、こういった入れ歯は大学などでの長年にわたる研究や評価がありません。その点、コーヌスデンチャーは50年以上にわたりドイツを中心に研究され進化を続けています。当院でも23年前から優秀な歯科技工所とタイアップして作成してまいりました。しかし、10倍近い金価格の高騰により価格があまりにも高くなってしまうために、制作過程を見直すに至りました。ドイツ語の文献もネットで自由に閲覧できる時代になりましたのでそれらを参考にしながら新規技術を取り入れています。
当院ではドイツで使われているアマンギルバッハ社のデジタル式歯科用加工装置を導入して精密な2重冠を作り、金合金を使わない制約のもと、密着だけで入れ歯の維持力を図ることができるコーヌスデンチャーを作っています。コンピュータ支援歯科技工物デザインシステムとデジタル式5軸加工マシンがなければできなかったことです。アマンギルバッハ社のCAD/CAM装置は他の装置と比べて精度の面で抜きん出ていますので信頼して義歯を作成しております。
コーヌスデンチャーのメリット
金属クラスプ(ばね)がないため、審美性に優れる
クラスプで固定する場合よりしっかりと固定され義歯の動揺が少ない
義歯全体を小さくする事が可能なため違和感が少ない
支台歯の負担がクラスプと比べて軽くなる
義歯を外した際の支台歯の清掃性が良い---(wikipedia)
コーヌスデンチャーにより、残った歯の動揺を抑え、清掃性も良くなりしっかり噛める入れ歯が長期に渡り使えます。
最大の欠点である価格も、金合金を使わないことで同じ症例をインプラントで行なった場合に比べて半額程度で済むことが多いです。
ちなみに、コーヌスデンチャーを、コーヌス義歯、コーヌスクローネ義歯、コーヌステレスコープ義歯、精密入れ歯などという場合もあります。
当院おすすめの、デジタル技術によって作成されたコーヌすデンチャーで快適な健口ライフを送りましょう。