箕面市の歯医者|徳岡デンタルクリニック

外院バス停前にある歯科医院元気になる入れ歯を作ります。訪問診療致します。口腔外科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラント、歯周病治療、歯科検診、予防歯科

根管治療

治療をしたのに歯が痛くなった場合は歯の神経(根管)に原因があるかもしれません

右の図は藤田亘太郎先生の「歯の解剖学」からの引用です。黒く見える部分が根管=俗に言う歯の神経です。
歯の根っこの治療は非常に困難な治療で、成功率は上手い人で80%と言われていました。
近年、治療法が劇的に変化しましたが、日本の保険治療費ではその道具代金(NiTiファイル)も賄えませんので、最新の根管治療は自費診療で行う先生も増えつつあります。当院は保険治療で行なっております。
最新治療の費用は米国で7万円以上、仏国で5万円以上です。

根管は写真のように複雑な形をしていますので、治療をしても根先の骨の中に病気ができる場合が有ります。
原因は根管の再感染によるもので、これを治療することを感染根管治療といいます。
長期間にわたり感染しており、治療困難な症例の場合が多いですから、感染源の除去がなかなか困難で、治療は長引くことが多いです。

また、根管治療をした歯の象牙細管の中に細菌が住み着き、そこから全身に病巣感染を起こしているという指摘もあります。歯は歯髄をとってしまうと死んでしまいます。そうすると象牙細管の中に細菌が住み着き細菌が毒素を出します。また、細菌が増えると敗血症にもなります
つまり、一本の根管治療した歯から、全身の病気が起こることがあるという事です。心臓病、循環器病、関節炎、腎臓病などがあげられています。

このような事実から、根管治療は非常に重要な治療である事が分かります。根管治療は口の中で針の穴に糸を通すような作業をしている関係で、根管治療を完璧に行う事は難しいのです。
これを解決する方法として当院では歯科用CTの活用も行っております。

 
当院ではCTを用いた根管治療を行っております

CT により、見えていない根管部分が見えてきます。それによって、他の歯科医院では扱えないような難しい症例を診察することも可能です。一言で言うとCTを用いるとできないことができるようになるということです。

しかし、見えていないものが見えているからといって、それで治療できるか、できないかの判断は治療を進めていかなければ分かりません。

難治性根管治療の場合は、時間をかけたうえで、最後までいって無理だということもあります。
とても時間がかかる治療になりますので、早く治療を終了させたいという患者様には向かない治療だと思います。

当院で使用している根管治療用設備について

根管形成用電気エンジン

ヨーロッパ、アメリカ、韓国等の先進国では電気エンジンを用いた根管形成法が普及しています。

当院でも、優れた超弾性・形状記憶合金であるニッケル・チタンファイルを用い、電気エンジンを用いた根管治療を行っています。

当院では、コンピュータで回転数だけでなく、正回転・逆回転が自動的に制御できるトライオートZXと、NiTiファイルが折れにくいトルク制御とクラッチ機構を持った、根管形成専用ハンドピースを使い分けています。
 

NiTiファイル

米国、欧州、韓国などの歯科先進国の歯内療法の標準的術式は、ニッケルチタン合金製切削器具(NiTiファイル)を 用いた根管形成,次亜塩素酸ナトリウムなどによる根管洗浄, 水酸化カルシウムなどによる根管貼薬です。

しかし日本の保険治療費ではNiTiファイルを使うとその費用も支給されないためにその普及率は20%程度でしかありません。


NiTiファイルは超弾性をもつ形状記憶合金でできており、従来のステンレス製ファイルでは完全な根管治療が難しかった湾曲根管の治療も行えるようになり ました。湾曲のきつい根管は90°近く曲がったものもあり、ステンレス製のファイルで拡大は根尖部までの治療が不可能です。

また根管形成用電気エンジンにつなぐ事で、従来非常に時間がかかっていた根管治療も、治療時間の短縮ができます。当院でもNiTiファイルをエンジンに接続し、電動式の根管治療を行っています。